実家の片付けは何から始める?片付けられない原因と解決ステップ

「そろそろ実家の片付けをしないと…」と感じているものの、手が付けられないまま時間が過ぎていませんか?
ご両親が亡くなった後や、施設への入居などをきっかけに、実家の整理が必要になるケースは年々増加しています。
しかし実際には「どこから始めればいいかわからない」「物が多すぎて途方に暮れている」という声も多く寄せられます。
この記事では、実家の片付けが進まない原因を解説し、スムーズに進めるための具体的な手順をご紹介します。
実家の片付けが進まない3つの原因
1. 物が多すぎて手が付けられない
実家には、何十年もかけて溜め込まれた家財や雑貨がびっしり詰まっていることが多いです。
「いつか使うかも」「誰かにあげるかも」と思って取っておいたモノたちが、収納スペースを圧迫し、全体の整理が難しくなってしまいます。
2. 高齢の親が捨てることに抵抗を感じている
年配の方ほど「物を大切にする」価値観が根強く、「まだ使える」「もったいない」と捨てることに強い抵抗を持つ傾向があります。
とても良いことだとは思うのですが、時には「処分する」と覚悟を決めることが大切です。
また、家財の一つ一つに思い出が詰まっているため、家族からの処分の申し出を受け入れられないこともあります。
3. 感情的なつながりが強く、踏み出せない
「これは父が使っていたラジオ」「この服は母の形見」など、自身にも物に感情が結びついていると、手放すことが難しくなります。
結果として、判断に時間がかかり、片付けが進まない原因になってしまうのです。
実家の片付けを進める5つのステップ
1. 家族で「片付けの目的」を共有する
まず最初に大切なのは、「何のために片付けるのか」を明確にすることです。
例えば、
- 空き家になった実家を売却したい
- 将来的に誰かが住めるように整えたい
- 相続の手続きや資産整理をスムーズにしたい
目的を共有しておくことで、家族間での意思疎通がスムーズになり、不要なトラブルを避けることができます。
2. 貴重品・思い出の品から着手する
最初から「捨てる・残す」の判断を迫られると気持ちが重くなります。
まずは以下のような「残す前提のもの」から手をつけましょう
- 通帳や印鑑などの貴重品
- アルバムや写真、手紙
- 保険証券や不動産書類などの重要書類
これにより「大切なものは確保できた」という安心感が生まれます。
3. 小さな場所から始める(15分ルール)
「今日はこの引き出しだけ」「この押し入れだけ」など、小さな範囲からスタートすることが大切です。
一度に全部やろうとすると疲れてしまい、途中で挫折するケースが多いため、作業を「細分化」して取り組みましょう。
4. 迷ったら「保留ボックス」を活用
捨てるか残すか判断できないものは、「保留ボックス」にまとめておきましょう。
一定期間保管して、「やっぱり必要なかった」と思えばそのとき処分するという選択も可能です。
5. 無理せずプロに相談する
高齢の親とのやり取りや、感情的な負担が大きくなってきたと感じたら、専門業者への相談も検討しましょう。
最近では1点からの回収、立ち会い不要の作業、女性スタッフ対応など、柔軟な業者が増えてきています。
片付けられない親への声かけのコツ
もしも、自身では片付けたい気持ちがあるのに、親御さんに伝えた時に躊躇されてしまい、片付けが進まないなどのことが起こった場合、「これ捨てようよ」とストレートに言うと、反発されることもあります。
そんなときは、以下のような「寄り添う言葉」が効果的です
- 「掃除しやすいように並べ直そうか?」
- 「この中で誰かに譲ってもいいものある?」
- 「大事なものが埋もれてるともったいないね」
「捨てる」のではなく、「整理する」という視点に変えることで、気持ちよく片付けが進むこともあります。
まとめ|実家の片付けに悩んだら、まずは一歩だけ踏み出して
実家の片付けは、モノと向き合う作業であると同時に、「思い出」や「感情」と向き合う作業でもあります。
つらいと感じるのは、あなただけではありません。
できる範囲から始めて、時には家族の手を借りたり、専門業者を頼ったりしながら、無理せず進めていきましょう。
