残置物撤去って何?

引越しや空き家の相続などの理由で、置いたままになってしまった不要な家財(残置物)を撤去しなければならない。という状況になることがあると思います。
けれど、さまざまな理由で自分ではできない・・・
そういった方のために、代わりに残置物撤去をお願いできる業者があるということをご存知でしょうか?
残置物撤去とは具体的にどういう物なのか、字だけだとなんとなくしか目的はわからないかもしれません。
知っておくと、いざ必要になったときに、依頼する業者の選び方など大事なことが重要です。
そこで今回は、残置物撤去について分かりやすく解説します。
そもそも、残置物撤去って何?
まず、「残置物」とは何か?という点についてお話しします。
例えば賃貸の場合は、賃貸借契約を交わしたうえで、設置されていなかった設備などを賃借人側が賃貸人の承諾により設置したものの、その賃貸借契約が終了する際に撤去せずに残していった設備などのことをいいます。
残置物の具体例
- 家具(ソファ、テーブル、ベッドなど)
- 家電(冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど)
- 生活用品(衣類、食器、本など)
- ゴミ(生ゴミ、粗大ゴミ、不用品)
- 車両(放置自転車やバイク)
わかりやすくいうと、入居者が部屋に必要でエアコンを取り付けたがそのまま退去してしまった、などが該当します。
その他、賃貸人の承諾など関係なく、賃借人が退去時に持ち出さずに残していった私物などをいうこともあります。
つまり残置物撤去とは、このような「残置物」をその場から「撤去」することを指します。
残置物撤去費用の相場
残置物撤去の料金算出方法については、撤去する残置物の量を立米単価で計算するのが一般的です。
つまり、残置物をギュッとまとめた際に、1メートル四方の箱がどれだけできるのかによって、料金が決まります。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1R・1K | 30,000円~80,000円 | 1~2名 | 1~2時間 |
1DK | 50,000円~120,000円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 70,000円~200,000円 | 2~4名 | 2~6時間 |
2DK | 90,000円~250,000円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~6名 | 3~8時間 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 4~8名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 | 4~10名 | 6~15時間 |
※弊社調べ(2025年2月時点)
残置物撤去費用の内訳
- 人件費
- 運搬費
- 梱包費
- 処分費
- 特殊作業費(エアコン外し等)
- 鍵費(鍵の解錠、施錠にかかる費用)など
残置物撤去費用の内訳にはさまざまな項目がありますが、特に人件費と処分費が大きな割合を占めています。
出典:国土交通省 国土交通政策研究所「賃貸住宅等における残置物問題に関する検討会 報告書」(PDF)
残置物撤去費用を抑える方法
上記のとおり、残置物撤去には決して安くはない費用がかかります。予算が足りない場合など、どうにか安く済ませたいとお考えの方もいるはずですよね。
そこで、残置物撤去の費用を抑える3つの方法をご紹介します。
簡単に処分できそうな小さな残置物は自分で処分する
小さな残置物は、業者に頼むよりも自分で処分することで費用を抑えることができます。
例えば、使わなくなった衣服はリサイクルショップに持ち込み、捨てられるものはゴミ袋に入れて自治体の指定場所に出すなどです。
紙や布などは、ゴミ出しレベルで対応することが可能なので、少しでも物量を減らして金額を抑えるということが可能です。
ただし、自分で処分する場合でも、残置物の量が多かったり、小さいものがない(重たいものばかり)の場合は、自分で行おうとすると手間がかかるので、やはりある程度は業者に依頼することを検討いただく方がいいでしょう。
買取を行っている業者を探す
業者によっては買取を行っている業者もあります。
実は全て処分なわけではなく家具類、家電類、貴金属類、金券類、骨董品、車両等は買取が可能なことが多いです。
買取と併用すれば処分自体の金額を減らすことができます。
ただし、買取を行っている業者については「古物商許可証」をとっている業者に限ります。
それ以外の業者が買取等を行っていた場合、違法になりますのでご注意ください。
出典:国土交通省 国土交通政策研究所「賃貸住宅等における残置物問題に関する検討会 報告書」(PDF)
粗大ごみとして処分する
自治体が指定する粗大ごみの受付日に出すことで、業者に依頼するよりも費用を抑えて残置物を処分することができます。
大きな荷物は一人で搬出することが難しくなってしまうため、結局人手が必要になってしまいます。
ですが、どうしても費用を抑えなければいけない場合は、選択肢に入ってくるでしょう。
まとめ
残置物撤去は、引越しや空き家の相続、大家さんの場合は物件の管理をスムーズに進めるためなど、欠かせない作業です。
費用相場を把握し、適切な業者を選ぶことで、コストを抑えつつスムーズに撤去を行うことができます。事前見積もりや作業内容をしっかり確認し、後悔のないように準備を進めましょう。
また、業者選びの際には信頼できる業者に依頼することが重要です。安すぎる業者などはリスクの危険もあります。
適正な業者選びを心がけましょう。
