【保存版】実家の片付け完全ガイド|親が亡くなった後の手続きと片付け方法

三世代同居(子供のいる家庭でご両親と同居しているご家族)が減少傾向にあることから、
実家とは離れて暮らしているご家庭が増えています。

実は厚生労働省の調査によると1986年が三世代同居の割合が44.8%だったことに比べて2023年はたったの7.0%にまで減少していることがわかっています。

65歳以上の者のいる世帯の世帯構造の年次推移

出典:​厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」

そのため、親が亡くなった後、実家の片付けに悩んでいる方が急増しています。

実家をそのまま放置すると、空き家問題や固定資産税の増加といったリスクにも繋がりかねません。

この記事では、実家の片付けをスムーズに進めるための手順や注意点、プロに依頼するメリットまで、わかりやすく解説します。

目次

実家の片付けを放置するとどうなる?

「忙しくて手が付けられない」
「どこから始めたらいいか分からない」

——そんな理由で、実家の片付けを後回しにしてしまう方も少なくありません。

実は後回しにして実家を放置し続けるとさまざまなリスクが伴います。

空き家問題

三世代同居を行っていない場合、
ご両親が住んでいた家(実家)は空き家になってしまう状態が起こるかと思います。

空き家を放置すると、老朽化による倒壊リスクや、放火・不法侵入といった犯罪リスクが高まります。
さらに、周囲の景観を損ね、近隣住民とのトラブルに発展することも・・・。

空き家とはどういう状況かという疑問も少なくないかと思います。

国土交通省から空き家のチェックリストが出ているのでぜひそちらもチェックしてみて下さい。

出典:国土交通省「自分は大丈夫!」と思っていませんか?

固定資産税の増加

管理が不十分な空き家は、自治体から「特定空き家」に指定される可能性があります。
この場合、通常の固定資産税の軽減措置が解除され、税金が最大で6倍にも跳ね上がってしまいます。

通常の固定資産税の計算方法
課税標準額(固定資産税評価額 ※) × 1.4%(標準税率)

また別記事でそちらについて詳しく記載したいと思いますが、
「固定資産税等の住宅用地特例」という制度により、税金が安くなります。
「住宅用地特例」の条件は「住宅が建っていること」ですので、空き家もこの軽減措置の対象となります。

ただ、「特定空き家」に指定されるとその軽減措置の対象から外れてしまう形になってしまいます。

実家の片付け5ステップ

「特定空き家」になる前に、きちんとした対処が必要になり、最初の難問が片付けにあると思います。

実家の片付けは感情的にも大変な作業ですが、以下の5ステップに沿って進めることで、スムーズに片付けることができます。

1. 必要な書類・貴重品の確保

まず優先すべきは、重要な書類や貴重品の確保です。

  • 通帳・印鑑・保険証券
  • 不動産の権利書
  • 相続に関わる書類
  • 貴金属や高価な品物

誤って処分してしまうと後で大きな問題になるため、慎重に探し出し、まとめて保管しましょう。

2. 家族・親族との事前相談

片付けを進める前に、家族・親族としっかり話し合いをしましょう。

「形見分けをしたい」
「思い出の品を取っておきたい」

など、親族間でも希望が食い違うケースもあります。

トラブルを避けるため、誰が何を持ち帰るか、早めに確認しておくことが大切です。

3. 仕分け作業の進め方

次に、家の中のものを「残すもの」と「処分するもの」に分けていきます。

仕分けの基準はシンプルに、以下のルールがおすすめです。

  • 半年以上使っていないものは処分対象
  • 思い出の品は無理に捨てず、必要なら保管
  • 迷うものは一旦「保留ボックス」へ

4. 処分方法(リサイクル・売却・処分)

不要になったものの処分方法はいくつかあります。

  • リサイクルショップへの持ち込み
  • フリマアプリやネットオークションで販売
  • 粗大ゴミとして処分
  • 遺品整理業者など、専門業者にまとめて依頼

家電や家具など、まだ使えるものはリユースできるケースも。
買取サービスを活用することで、処分費用を抑えられることもあります。

5. プロに頼む場合の流れと費用目安

作業量が多い場合や、遠方に住んでいてなかなか作業できない場合は、専門業者への依頼も有力な選択肢です。

プロに頼む場合の流れ

  1. 無料見積もりの申し込み
  2. 現地訪問・ヒアリング
  3. 作業日程の調整・契約
  4. 当日作業・完了報告

費用の目安

  • 1R・1K:30,000円〜80,000円
  • 2DK〜2LDK:90,000円〜450,000円
  • 3LDK以上:150,000円〜500,000円

間取りや不用品の量により金額は変動します。
無料見積もりを依頼して正確な料金を把握しましょう。

自分でやるvsプロに頼む【比較】

項目自分でやるプロに依頼
費用安く済む場合もある程度の費用が必要
手間・労力かなりかかるほぼ不要
スピード時間がかかる短期間で完了
精神的負担大きい軽減できる

時間や体力に余裕があれば自分たちでも可能ですが、
物理的・精神的負担を考えると、プロへの依頼も検討する価値があります。

まとめ|無理せず、専門家に頼るのも選択肢

実家の片付けは、時間も体力も、そして精神力も必要な大仕事です。

無理して一人で抱え込まず、必要に応じて専門家の力を借りることも、立派な選択肢の一つです。

有限会社TMS「よろしく!」では、そんなご遺族の気持ちに寄り添い、丁寧に作業を進められます。

「どこから始めればいいかわからない」
「まずは話だけでも聞きたい」

そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。

ご予算なども含めてご相談いただければ、お客様にとってより良い最善の策を一緒に考えさせていただきます。
遺品整理業、不用品回収業は多く存在するため、お客様に合った業者との見極めが大切です。

価格を重視するか、スタッフ等の人となりを重視するか、など求めるものは様々かと思います。
後悔のない選択ができることを第一に考えてみて下さい。

また、有限会社TMS「よろしく!」はリサイクルショップも経営しています。
フリマでの販売やECサイトでの販売も行っており、他社よりも買取可能(もしくは無料引き取り可能)で費用を抑えることも可能になるかと思いますので、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

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著者情報

有限会社TMS
神奈川県を中心に不用品回収、残置物撤去、ゴミ屋敷片付けを行なっています。
業界実績5年以上。
これまで数百件の依頼に対応してきたお片付けの専門家です。

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