ごみ回収とは?家庭ごみ・粗大ごみの違いと出し方

日本のごみ回収は、法律上は家庭から出るごみを市区町村が処理する仕組みです。けれど実際の現場では、可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみ・粗大ごみの分け方に加えて、家電や転居先の自治体ルールまで押さえないと、出し直しや追加費用が発生しやすくなります。この記事では、自治体回収と民間業者の使い分け、粗大ごみや家電リサイクル対象品の出し方、無許可業者を避ける見分け方まで、すぐ動ける形で整理します。

この記事でわかること

  • 家庭ごみが市区町村の処理対象になる理由
  • 粗大ごみや家電4品目の出し方と費用の目安
  • 自治体回収と民間業者の使い分け
  • 無許可業者を避けるための確認ポイント
  • ルール違反や不法投棄のリスク
目次

ごみ回収の基本:「一般廃棄物」と法律上の位置づけ

日本のごみ回収は、家庭から出る「家庭系一般廃棄物」を市区町村が処理する仕組みで成り立っています。ここを押さえると、自治体回収で済むものと、別ルートに回すべきものの境目が見えます。粗大ごみや家電リサイクル法の対象品目まで含めて整理しておくと、分別や処分先の迷いが減るでしょう。

廃棄物処理法が定める「ごみ」の正式な定義

廃棄物処理法では、家庭から出るごみは「家庭系一般廃棄物」として扱われ、市区町村が処理責任を負います。つまり、家庭ごみは個人の都合で自由に処分してよいものではなく、自治体が集め、分別し、適正処理まで見届ける前提で制度が組まれているのです。ごみ出しのルールが細かいのは、単なるマナーの問題ではなく、法律上の責任分担がはっきりしているからだと考えると理解しやすくなります。

環境省の令和5年度調査では、ごみの総排出量は3,897万トンで、前年度比3.4%減でした。そのうち家庭系ごみは約56%の2,175万トンを占め、1人1日当たりの家庭ごみ排出量は475グラムです。数字だけ見ると遠い話に感じますが、毎日の台所ごみ、紙くず、ペットボトル、壊れた生活用品が積み重なると、この規模になるわけです。現場感で言えば、家庭ごみは「少しずつ出るから軽く見られやすい」のに、実際は都市の処理体制を支える中心だと言えます。

家庭ごみの区分は、可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみが基本になります。ここに家電リサイクル法の対象品目が加わると、同じ「不要品」でも自治体回収では終わらない物が出てきます。分別の厳しさは面倒に見えますが、逆に言えば、品目ごとに流れを分けておけば再資源化しやすくなり、最終処分場への負担も減る仕組みです。

迷いやすいのは「家庭で使っていたから家庭ごみ」という感覚です。実際には、家から出た物でも粗大ごみ、家電リサイクル対象、資源ごみで扱いが分かれ、同じ部屋から出た品でも処分ルートは別になります。

家庭系一般廃棄物と産業廃棄物はどう違うのか

家庭系一般廃棄物と産業廃棄物の違いは、出どころと処理責任で決まります。家庭から出る物は原則として市区町村が扱い、事業活動に伴って出る物は産業廃棄物として別のルートになります。ここを混同すると、回収できるはずの物を別区分で考えてしまい、業者選びや処分依頼でつまずくことがあります。

家庭の廃棄物回収には、市区町村の「一般廃棄物処理業許可」が必要です。産廃許可や古物商許可だけでは、家庭ごみを法律上は回収できません。この線引きはかなり実務的で、たとえば引っ越しや遺品整理の場面では「家庭の不要品だから全部まとめて頼める」と思いがちですが、法的には一般廃棄物の扱いが要るものと、再販売できる古物、別回収が必要な家電が混在します。だからこそ、家庭ごみの回収は許可の種類を見て判断するのが基本になります。

無許可業者のトラブルが増えているのも、この区分の難しさが背景にあります。国民生活センターへの相談件数は2021年度に2,231件で、2018年度比65%増でした。許可のない業者が「何でも持っていく」と言っても、法律上の裏付けがなければ家庭の廃棄物回収は成立しません。収集車両に4桁の許可番号が表示されているか、自治体の許可業者リストに載っているかを見れば、少なくとも入口での見極めはしやすくなります。

家庭ごみの処理は、安さだけで決めると後で困ります。自治体回収は少量・時間に余裕がある場面で使いやすく、品目ごと200〜3,000円前後の粗大ごみ回収が目安になります。大量の片付け、即日対応、搬出が難しい住環境では民間業者が現実的ですが、その場合でも一般廃棄物の扱いをどう担保しているかが重要です。家庭系一般廃棄物と産業廃棄物の違いを理解しておくと、処分費の見通しだけでなく、依頼先の安全性まで見抜きやすくなります。

家庭ごみの種類と分別の基本

家庭ごみは、可燃・不燃・資源・粗大の4区分で考えると整理しやすいです。生ごみや紙類は可燃、金属やガラスは不燃、缶・ペットボトル・段ボールは資源、家具や大きな家電は粗大という見方が基本になります。 ただし、プラスチックの扱いだけは自治体差が出やすく、同じ「家庭ごみ」でも出し先が変わる点がややこしいところです。分別の目的は、回収後の処理を詰まらせないことと、資源として戻せるものを分けることにあります。

燃えるごみ・燃えないごみの見分け方

可燃ごみには、生ごみ、紙くず、布類、そして自治体によってはプラスチックごみが入ります。台所から出る野菜くずやティッシュ、古いタオルのように、燃やして処理しやすいものが中心です。逆に、不燃ごみは金属片、ガラス、陶器類のように燃え残りやすく、焼却に向かないものを分けます。ここを曖昧にすると、収集後の処理工程で手間が増え、異物混入の原因にもなります。

見分けるときは「燃えるかどうか」だけでなく、「処理工程で安全か」を見るのが実際的です。たとえば、割れたコップはガラスなので不燃、金属製のスプーンや空き缶のふたも不燃寄りです。紙でも、油でべったり汚れたものは再資源化しにくいので可燃へ回ることが多く、同じ素材でも状態で扱いが変わるのが分別のむずかしさでしょう。迷った品は、素材よりも汚れ具合と硬さを手がかりにすると判断しやすくなります。

資源ごみ(缶・ペットボトル・段ボール)の正しい出し方

資源ごみは、ただ出せばよいのではなく、きれいに分けて戻せる形にすることが大切です。空き缶は中を軽くすすいでつぶしすぎずにまとめ、ペットボトルはキャップとラベルを外して中を洗い、段ボールはテープや付属の異素材を外して平たく束ねます。こうした下準備があると、回収後の選別が早くなり、再利用の流れに乗せやすくなります。

資源ごみの中でも、缶・ペットボトル・段ボールは見た目が分かりやすい反面、「汚れたまま」「異素材が付いたまま」で出されやすい品目です。マヨネーズ容器や食品残りの付いた容器は、資源としては扱いにくくなるため、食べ残しを落とすひと手間が効きます。段ボールも、宅配伝票やビニールテープが残っていると純粋な紙資源になりにくいので、はがせる部分は外してから束ねると後工程が楽になります。

プラスチックはどこに出す?自治体ごとの違いに注意

プラスチックは、家庭ごみの中でも最も判断が割れやすい分野です。容器包装プラスチックとして資源回収に出す自治体もあれば、可燃ごみとして扱う自治体もありますし、横浜市のように2025年4月からプラスチック資源の分別回収ルールを変更・強化している例もあります。つまり、「プラスチックだからこの区分」と決め打ちすると外れやすく、住んでいる市区町村の運用に合わせる発想が欠かせません。

ここでの注意点は、プラスチック製品そのものと、食品トレーや容器包装のようなプラスチック資源を同じに見ないことです。たとえば、歯ブラシやバケツのような製品は資源回収の対象外になることがあり、逆にペットボトルは専用の分別ルートが用意されています。家庭ごみの4分類を土台にしつつ、プラスチックだけは「素材」より「自治体の出し先」を優先して考えると、分別ミスがぐっと減ります。転居のたびに確認が必要になるのも、この分野の特徴だと言えるでしょう。

粗大ごみの出し方:申し込みから処理券まで

粗大ごみは「家庭から出る、最大辺が50cm以上のもの」が目安で、家電は30cm以上のものが対象になります。相模原市では2m未満の品目が申し込みの対象になるため、タンスや椅子、布団のような大きめの不用品を、通常のごみ収集とは分けて出す流れです。初めてでも手順は明快で、申し込み、収集シールの購入、当日の排出を順番に進めれば迷いません。

申し込み先がはっきりしているのも助かる点です。『相模原市粗大ごみ受付事務所』への電話 042-774-9933 か、インターネット受付のどちらかで予約し、回収日と出す場所を決めます。家の中で場所を取っている品を早めに外へ出しやすくなり、引っ越し前や片付けの区切りにも使いやすい段取りです。

粗大ごみとは?大きさの目安と該当品目

相模原市で粗大ごみに当たるのは、最大辺が50cm以上のもの、家電は30cm以上のもの、そして2m未満のものです。ここを先に押さえると、可燃ごみや資源ごみに出せる品と切り分けやすくなります。たとえば小さな棚でもサイズが基準を超えれば粗大ごみになり、逆に大きく見えても規定の扱いに入らない品が混ざることもあります。判断を曖昧にしたまま出すより、サイズ基準で見ておくほうが手戻りが減るのが実感です。

この基準がある理由は、収集や処理の工程が通常ごみと違うからです。大きい品は集積所の袋回収にそのまま乗せにくく、分別や積み込みにも手間がかかります。そのため、椅子、マットレス、カーペット、収納家具のような品は粗大ごみとして扱われやすくなります。現場で見ると、まずメジャーで最大辺を測るだけで迷いがかなり減ります。サイズを先に見る癖をつけると、出し方の判断が一気に早くなるでしょう。

電話・ネットでの申し込み手順

申し込みは『相模原市粗大ごみ受付事務所』への電話 042-774-9933 か、インターネット受付で行います。どちらも回収してほしい品目を伝え、収集日や必要な点を案内してもらう流れです。電話ならその場で聞きながら進められるので、品名があいまいなときに向いています。ネット受付は自分の時間で入力できるため、昼間に電話しにくい人には動きやすい方法です。

手順自体はシンプルでも、品目名を整理しておくと進みが速くなります。たとえば「木製の椅子」「三つ折りマットレス」のように、見た目が伝わる言い方にしておくと、申し込み時のやり取りが短く済みます。受付で収集日が決まったら、次は処理券の購入へ進みます。ここまで終えると、あとは出す日を待つだけです。

申し込みの時点で品目と数量をそろえておくと、当日の出し忘れや記入ミスが起きにくくなります。

処理券の購入・貼り付け・当日の出し方

申し込みが済んだら、市内のコンビニ等で収集シールを購入します。粗大ごみはこの処理券を貼って出す仕組みなので、予約だけでは完了しません。品目ごとに必要な券を用意し、見える位置にしっかり貼り付けることが大切です。現場では、剥がれかけた券や貼り場所が見えにくい品で手間が増えやすいので、平らな面にまっすぐ貼るほうが扱いやすいでしょう。

当日は収集日当日の午前8時30分までに、自宅前や指定場所へ出します。朝のうちに出し切る前提なので、前夜のうちに玄関先まで運んでおくと落ち着いて動けます。雨の日でも基本の流れは変わらず、見つけやすい場所に置くのが要点です。人の通り道をふさがない位置にまとめておけば、収集側も確認しやすく、出し忘れの心配も減ります。出す時刻が明確に決まっているぶん、片付けの段取りが組みやすいのが粗大ごみ処理の利点です。

家電リサイクル法の対象品目と正しい処分方法

家電リサイクル法の対象になるのは、エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機の4品目で、これらは自治体の粗大ごみでは回収できません。処分時にはリサイクル料金に加えて収集運搬料金がかかり、2026年4月時点の目安はエアコン550円〜、テレビ(液晶大)2,970円〜、冷蔵庫(大)3,740円〜、洗濯機2,530円〜です。対象品を知っておくと、引っ越しや買い替えのときに「出せるごみ」と「専門ルートが必要な家電」を迷わず分けられます。

家電リサイクル法の4品目と自治体回収できない理由

この4品目が自治体回収の対象外になるのは、金属やプラスチックだけでなく、内部に冷媒やガラス、電装部品などがまとまって使われているからです。一般の粗大ごみと同じ扱いにすると、再資源化しにくいだけでなく、分解や運搬の手間も増えます。だからこそ、家電リサイクル法では「使い終わったら、ただ捨てる」のではなく、部材ごとに回収して再利用する流れが前提になっています。

対象は、エアコン、テレビ(ブラウン管・液晶・有機ELなど)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機です。たとえば、壊れたテレビを粗大ごみの日に出そうとしても受け付けてもらえませんし、冷蔵庫を玄関先に置いていく形でも完結しません。処分の入口が最初から決まっているので、処分費用を見込みやすく、回収日程も組みやすいのが利用者側の利点です。

4品目は「家の外へ運び出せば終わり」ではなく、料金と引き取り先までセットで考える家電です。処分の仕組みが決まっているぶん、流れは単純になります。

処分の3ルート:購入店・指定引取場所・許可業者

処分ルートは大きく3つです。買い替えなら購入店、持ち込みできるなら指定引取場所、運び出しまで任せたいなら許可業者という分け方で考えると、迷いにくくなります。現場感でいうと、冷蔵庫や洗濯機のように重量物は、料金差よりも搬出のしやすさで選ぶほうが失敗しにくいです。

1つ目は購入店への引き取り依頼です。新しい家電を買うタイミングで古い家電を引き取ってもらえるので、買い替えと処分を同時に進められます。2つ目は指定引取場所へ自分で持ち込む方法で、運べる人に向いています。3つ目は許可業者に回収を頼む方法で、階段作業や車の手配が難しいときに使いやすいルートです。どの方法でも、基本はリサイクル料金+収集運搬料金2,600〜4,000円程度を見ておくと、費用感がつかみやすくなります。

処分ルート向いているケース費用の考え方手間
購入店買い替えと同時に処分したいリサイクル料金+収集運搬料金少ない
指定引取場所自分で運べるリサイクル料金中心中程度
許可業者運搬が難しい、まとめて出したいリサイクル料金+収集運搬料金少ない

費用の目安だけ見ると「自分で持ち込むほうが安い」と感じやすいですが、実際には搬出の負担が見落とされがちです。2階から冷蔵庫を下ろす場面や、玄関幅が狭い集合住宅では、許可業者に任せたほうが時間も体力も節約できます。特に複数台を一度に処分する場合は、費用と手間を分けて考えると判断がぶれません。

ここで押さえたいのは、対象4品目は「処分費がかかる家電」ではなく、「回収ルートを選ぶ家電」だということです。料金の内訳が見えるだけでも、見積もりの妥当性を判断しやすくなりますし、引っ越し前後のバタつきの中でも無駄な再手配を減らせます。

自治体回収と民間業者回収の使い分け

自治体回収は費用を抑えやすく、1点200〜3,000円前後で出せるため、時間に余裕があり、処分したい品目が少ない場合に向いています。民間業者は『軽トラック積み放題』で20,000〜25,000円程度、『2tトラック積み放題』で35,000〜60,000円程度かかりますが、量が多い現場では分別や運び出しまで任せやすく、手間の差がそのまま価値になります。どちらが得かは、量・緊急性・自力作業の可否で分かれる判断です。

自治体回収が向いているケース

少量の粗大ごみを、できるだけ安く処分したい場面には自治体回収が向いています。たとえば家具1点だけ、家電以外の大型品が2〜3点だけ、という場面では1点200〜3,000円前後の料金が効いてきます。費用を抑えたい読者にとっては、運び出しを自分でこなせるなら最も現実的な選択肢になりやすいです。

ただし、予約から収集まで最大2週間程度かかるケースがあるため、急ぎの片付けには向きません。引っ越し前日や退去日が迫っている状況では、待ち時間そのものが負担になります。自治体回収は「安いが遅い」という性格がはっきりしており、日程に余裕がある人ほど使いやすい方法です。

民間業者が向いているケース

量が多い、急いでいる、分別や搬出を任せたい、この3つのどれかに当てはまるなら民間業者が向いています。軽トラック積み放題の20,000〜25,000円程度は、部屋全体の不用品をまとめて出したいときにわかりやすく、2tトラック積み放題の35,000〜60,000円程度は、実家の片付けや長年たまった残置物の整理で威力を発揮します。単価だけ見ると自治体より高いものの、仕分け・積み込み・運搬を一括で外せるのが強みです。

現場で厄介なのは、品目ごとに出し先を分ける手間が残るかどうかです。自分で動く時間が取れない人や、階段搬出がある住まいでは、その手間が費用差以上に重くなります。私の見立てでは、費用を多少上げても「今日中に片付く」「人手をかけずに済む」ほうを優先したい場面で、民間業者の価値がはっきり出ます。

料金相場の比較早見表

項目自治体回収民間業者回収
料金の目安1点200〜3,000円前後軽トラック積み放題 20,000〜25,000円程度
料金の目安1点200〜3,000円前後2tトラック積み放題 35,000〜60,000円程度
向いている量少量中〜大量
収集までの速さ予約から最大2週間程度かかるケースあり即日〜短期対応を組みやすい
手間自分で運び出す負担が残りやすい仕分け・搬出まで任せやすい

表で見ると、自治体回収は「安さ」、民間業者は「速さと手間の削減」で選ぶ形になります。費用差だけに目を向けると自治体が有利ですが、片付ける物量が増えるほど、搬出の労力や日程調整の負担が効いてきます。少ない物を安く片付けるなら自治体、まとめて早く終わらせるなら民間業者、という分け方が実用的です。

無許可業者・悪質業者を見分ける方法

家庭の不用品回収では、市区町村の『一般廃棄物処理業許可』があるかを最初に見るだけで、違法業者をかなりふるい分けられます。産廃許可や古物商許可があっても、家庭ごみの回収をそのまま請け負えるわけではありません。見分け方を知らないまま依頼すると、積み込み後に金額を吊り上げられる高額請求トラブルに巻き込まれやすいです。

一般廃棄物処理業許可とは何か

家庭から出る家具、家電、衣類、日用品の回収は、住んでいる市区町村から認められた『一般廃棄物処理業許可』が土台になります。ここを外してしまうと、見た目がきれいでも家庭の廃棄物を正当に扱えません。産廃許可は事業活動で出る廃棄物向けで、古物商許可は売買の許可であり、家庭の片付け現場では役割が違います。つまり、許可名が似ていても代用にはならないのです。

許可の確認は難しくありません。車両に4桁の許可番号が表示されているか、会社案内や見積書に自治体名と許可の記載があるかを見るだけで、判断できます。現場で番号表示がない車両は、少なくとも「誰が責任を負って回収しているのか」が見えにくく、後から連絡が取れないケースもあります。私は、車両の表示が曖昧な業者ほど説明も曖昧になりやすいと見ています。

料金の安さより、許可の根拠が見えるかを先に見たほうが被害を避けやすいです。表示が整っている業者は、見積りや回収後の説明も筋が通っていることが多いからです。

悪質業者の典型的な手口と断り方

悪質業者の手口は、最初に「無料回収」「なんでも引き取ります」と街宣車で近づき、荷物を積んだあとに別名目の費用を足していく流れが典型です。回収した時点で荷物をこちらが取り戻しにくくなるため、断りづらさを利用したやり方だと考えておくと分かりやすいでしょう。国民生活センターには、不用品回収の相談が2021年度2,231件寄せられており、2018年度比65%増という増え方も、この手口が珍しくないことを示しています。

高額請求の例として多いのは、トラックに載せた後に「分別費」「人件費」「階段作業費」「想定外の量」などを次々に上乗せするケースです。見積り時に総額を言わず、積み込み後にだけ金額を出す業者は特に注意が必要です。断り方はシンプルで、その場で積ませない、書面の総額がない依頼はしない、曖昧な説明ならすぐ断る、この3つで足ります。はっきり断るほど、相手の主導権を渡しにくくなります。

高齢の親世帯や、急いで部屋を空けたい空き家整理では、つい「今日中に片付くなら」と流されがちです。そこを狙ってくるのが悪質業者です。言葉は丁寧でも、許可番号の提示を避ける、見積書を出さない、車両表示がない、料金の根拠を説明しない、この4点が重なる業者は避けたほうがよいでしょう。実務では、安さよりも説明の一貫性のほうが安全性をよく表します。

被害に遭ったときの相談窓口

もし積み込み後に法外な請求を受けた、見積もりと違う金額を迫られた、キャンセル料を口実に支払いを強要された、という状況なら、消費者ホットライン188番が相談の起点になります。電話口で事情を整理して伝えるだけでも、次に何を残しておくべきかが見えやすくなります。請求書、見積書、車両番号、やり取りのメモが残っていれば、話は進めやすいです。

被害相談では、感情的に「だまされた」と伝えるより、いつ、誰が、何を言い、いくら請求したかを順番に話すほうが伝わります。現場でよくあるのは、請求額だけでなく、作業を止める自由がなかったという相談です。だからこそ、録音や写真がなくても、時系列メモが残っていると状況を整理しやすくなります。必要以上に抱え込まず、188番で入口を作るのが現実的です。

ごみ出しルール違反と廃棄物処理法の罰則

ごみ出しルールの違反は、単なる「出し方のミス」で済まないことがあります。廃棄物処理法第16条はみだりな廃棄物投棄を禁じており、悪質な不法投棄は刑事罰の対象です。よくある分別ミスや収集日違反は自治体が警告シールで止めるため、正しく直して出し直す流れまで含めて理解しておくと安心です。

不法投棄・不適切排出の法的リスク

廃棄物処理法第16条が禁じているのは、みだりな廃棄物投棄です。ここで問題になるのは、山中や空き地への投げ捨てだけではありません。回収日を無視して置き去りにした粗大ごみ、事業系のごみを家庭ごみとして出す行為、指定袋に入れずに集積所へ放置する行為も、状況によっては「適正な排出」と扱われず、トラブルの入口になります。現場で見る限り、本人は「少しの違反」のつもりでも、周囲からは管理不全に見えやすいのが厄介です。

不法投棄の罰則は、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、法人なら3億円以下の罰金です。数字だけ見ると重く感じますが、これはごみを捨てた後の処理を誰かに押しつける行為が、地域全体の負担になるからです。たとえば大量の不用品を片付けるときに、費用を浮かせようとして無許可回収や投棄に流れると、回収不能の費用どころか、責任追及そのものが跳ね返ってきます。正しい処分は遠回りに見えて、あとで最も安く済む選択です。

よくある違反パターンは、収集日違い、分別不足、指定袋不使用、粗大ごみの無断放置、事業系ごみの家庭ごみ化です。現場では、これらが重なるほど「ただの出し忘れ」では通りにくくなります。

警告シールが貼られたら?自治体の対応フロー

警告シールが貼られたごみは、その場で収集されず残されます。自治体の対応はまず「回収しない」で止め、次に違反内容を明示し、後日あらためて正しい出し方で排出させる流れです。これは見張りではなく、集積所を一度の違反で汚さないための実務的な線引きで、集積所の利用者全体を守る役割があります。

読者にとって大きいのは、シールが貼られても終わりではない点です。中身を確認して分別し直し、収集日や指定袋を合わせて再度出せば、余計なトラブルを広げずに済みます。ごみ出しルール違反の自治体対応は、いきなり強い処分ではなく、まず注意喚起から始まることが多いので、ここで止めれば大ごとになりにくいのです。自治体の現場では、同じ集積所で繰り返される違反ほど記録が残りやすく、近隣からも目につきやすくなります。出し方を整えることは、処分の手間を減らすだけでなく、地域での信頼を守ることにもつながります。

まとめ:自分に合ったごみ処分の選び方

ごみの処分は、種類ごとの分け方を外すと手間も費用も増えます。可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみ・粗大ごみで出し方が違い、家電や危険物は自治体回収に乗らないこともあります。読むべき人は、片付けを急ぎたいご家族や、どこから手を付ければいいか迷っている方です。

業者選びでは、見積もりの内訳が明確か、追加費用の条件がはっきりしているかを見てください。現場では、回収先の判断と業者の説明がそろうだけで、処分の流れがぐっと整理されます。判断に迷う品が多い場合ほど、早めの相談が費用面でも安心面でも近道になります。

弊社では、ごみの種類ごとの適切な処分方法の整理から、業者選びの確認点まで一緒に確認できます。写真や状況をもとに相談いただければ、何を自分で分け、何を任せるべきかを具体的にお伝えします。ひとりで抱え込まず、まずは気軽にご相談ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアしてみる
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

著者情報

有限会社TMS
神奈川県を中心に不用品回収、残置物撤去、ゴミ屋敷片付けを行なっています。
業界実績8年以上。
これまで数百件の依頼に対応してきたお片付けの専門家です。

目次